墓石の種類

墓石の形やデザインは拘って作るお墓が増えています。お墓を建てる人の考えや好み、故人をイメージしたものなどといった個性的なオリジナルの墓石も登場しています。お墓の型には大きく分けて、和型墓石、洋型墓石、オリジナル墓石の3つのタイプが中心で墓石の選び方も個人の好み次第です。

和型墓石というのは、縦長で三段墓といわれる日本の伝統的な形のお墓です。多くの人が「お墓」と考えた時に和型墓石を想像すると思います。和型墓石は、台石の上に竿石という搭状の石が建てられていて、角柱の形は仏舎利塔、五輪塔を略したものといわれているそうです。

和型墓石は価格を安く設定される石材店が多いです。理由は時代背景を考慮して墓石加工工場・据付け職人さん・文字彫刻屋さん達が協力して努力している事に尽きます。和型墓石は比較的数が多くでる為にできるのでしょう。墓石価格で22〜30万円程度で販売されるケースがあります。(一般的には倍の予算が必要と言われます)

洋型墓石は、高さが低くて安定感のある形が特徴のお墓です。最近では、芝生に直接洋型の墓石を置く「芝生墓地」が多く見られるようになりました。洋型墓石の型には、アメリカでよく見かけるプレート型の他に、ストレート型、オルガン型などがあって、墓石には家名ではなく、自分の好きな言葉やレリーフを刻む人もいます。

オリジナル墓石は、自由な発想でデザインされた墓石で、故人の趣味や想い、職業などをイメージしたものなどがあって、とても存在感のある墓石です。最近では、コンピュータを使って完成品により近い状態で設計されたオリジナル墓石を見ることができる店もあるので、オリジナル墓石を作る場合にはとても便利だと思います。 当然墓石としては価格も高く予算次第ですが、拘りのお墓を選ぶ事をオススメしたいですね。一生モノという言葉以上の価値がお墓にはありますので、墓石に拘るのは当然とも言えるでしょう。

墓石と御影石

墓石に使われる石には数百種類もの種類があります。良い石の目安になる点としては、硬度が高い石であること、水を吸いにくい石であること、キメの細かい石材であることがあげられます。代表的な石材としては、御影石があります。国内産の黒御影は数が少ないこともあって高級品とされています。 御影石といっても稲田みかげ、羽黒みかげ、本御影石等種類がありますので注意しましょう。


御影石というのはもともとは神戸の御影地方から産出される花崗岩のことを言いますが、最近では花崗岩や深成岩の総称として使われています。御影石の目は色々な鉱物が組み合わさっていて、キメが細かいのが特徴です。墓石に使われている石材の大部分は、中国やアメリカなどの世界各地から輸入されていて、そのほとんどを中国産が占めています。そのため、国産の物は高級品とされています。

墓石に使われる石で最も多いのは花崗岩と言われます。墓石に一番良く使われている石材なので、硬度が高く、艶が出て、耐久性もあります。花崗岩の色は白、黒、赤、桜があります。班レイ岩や閃緑岩は、一般的には黒御影と呼ばれています。色調は暗緑色などがあります。安山岩は、花崗岩の次に墓石に使用されることが多い石材です。吸水性が高いのですが、硬度が高く、耐久性もあります。安山岩の色調は、灰色、緑、赤があります。

石材の良し悪しを一般人が見極めるのは困難です。墓石は御影石等のように人気の石は当然価格も高いです。しかし、産出地・加工方法によっても料金が違ってきます、あってはならないですが産出地を改ざんして価格を高くする人がいるかもしれませんね。見た目では判断できないのですから・・・墓石は値段が高いからといって品質が良いとは限りません。